旗魚黒輪は、高雄・旗津でカジキのすり身から作る台湾式さつま揚げの一種で、現揚げの「揚げ黒輪」とおでん鍋で煮る「煮黒輪」の二つの食べ方がある。鼓山から渡船で五分、旗津に上陸して出口を左に折れると旗津老街だ。屋台の油がジリジリと音を立て、揚げたての黒輪をかじると軽い音がする――旗津の人々が幼い頃から食べ続けてきた味だ。
旗津・前金一帯の旗魚黒輪の老舗は現打ち現揚げが売りで、香四海は1997年創業から20年以上、義華旗魚黒輪は21年営業している。いずれもカジキのすり身をまず低温で揚げて形を整え、次に高温で二度揚げして金色の衣に仕上げる(出典:高雄市政府新聞局『高雄画刊』)。
旗魚黒輪とは
旗魚黒輪はカジキ肉を主原料にした台湾式さつま揚げ・黒輪だ。カジキは脂肪が少なく、身の色が白く、弾力が高い。すり身にして成形し(丸棒か薄い円盤状が一般的)、「揚げ黒輪」として現揚げにするか、おでんのスープ鍋で煮て「煮黒輪」にする。鍋から出したら台湾式の甘ダレと少量の辛ダレをかけ、ネギや香菜を散らす。一口で甘辛い魚の香りを同時に楽しめる港町の軽食だ。
旗津は前鎮・興達などの漁港と隣接しており、カジキは近海の重要な漁獲物だ。漁村の世代が見た目の劣るカジキや崩れた切り身をすり身にして黒輪・さつま揚げ・魚丸などの加工品にしてきた。それが「旗魚黒輪」という地方を代表する軽食に発展した。高雄旅遊網(高雄市政府観光局)は旗魚黒輪を旗津・高雄を代表する軽食のひとつに挙げており、旗津老街には複数の黒輪の老舗と屋台が集まり、カテゴリ巡りの食べ歩きができる。
地元流の食べ方
地元の常識
客観的な裏付け(PR情報を除外)
- 高雄旅遊網(公式)が旗魚黒輪を旗津・高雄を代表する軽食のひとつに挙げている。
- 旗津は前鎮・興達漁港と隣接しており、カジキの加工は地方の歴史的な産業で、地域を代表する価値がある。
- 本図鑑は「旗津旗魚黒輪」というカテゴリの紹介を中心とし、老街の複数の屋台にそれぞれ特色がある。複数の店を食べ比べることを勧める。
訪問のヒント
- 鼓山渡船場から渡船で約5分で旗津に着く。バイクを乗せて渡るか徒歩で散策するかを選べる。
- 旗津老街は休日の人出が多く、動線が狭いため電動バイクやバイクに気をつけること。
- 旗津灯台・星空トンネル・レインボーチャーチ・海水浴場への立ち寄りと合わせて半日の小旅行として組める。
情報は高雄市政府観光局のミシュランガイドおよび一般の口コミをもとに整理し、PR案件は除外しています。
よくある質問
旗魚黒輪と甜不辣は同じものですか。
旗魚黒輪は台湾中南部で使われる呼び方で、おでんに近い揚げ魚のすり身料理を指す。北部では同じ系統の食べ物を「甜不辣」(日本語の「天ぷら」の音訳)と呼ぶことが多く、地域による呼称の違いにすぎない。
旗魚黒輪はどこで食べるのが一番地元らしいですか。
旗津老街が旗魚黒輪の店が最も集まる場所で、旗津渡船場の出口を左に曲がるとすぐに着く。複数の老舗が通り沿いに並び、歩きながら食べるのが地元の流儀だ。
旗魚黒輪に使われるカジキはどこから来ますか。
旗津は前鎮・興達などの漁港に近く、カジキは近海の重要な漁獲物だ。漁村ではかつて見た目の劣るカジキの身をすり身にして黒輪などの加工品にしており、それが地方の軽食として広がった。
出典
- 【202111旬味特輯】現炸旗魚黑輪,停不下來的金黃誘惑 — 高雄市政府新聞局《高雄畫刊》介紹旗津旗魚黑輪店家歷史與做法