花蓮旗魚黒輪は、カジキを挽いた魚漿を揚げた台湾の魚肉練り物スナックの一種である。花蓮港で水揚げされるメカジキやマカジキなどのカジキ類が地元の加工原料として使われることがあり、中正路や中山路周辺には揚げたてを売る屋台があるため、花蓮市街を訪れる旅行者が立ち寄る街頭グルメの一つとなっている。
旗魚を使った魚漿黒輪の作り方は、屏東県東港で1998年に洪瑞吉氏が改良したレシピに遡るとされ、その後台湾各地でご当地版が生まれた。花蓮観光漁港は花蓮区漁会が管理する第二類漁港で、年間漁獲量は約100トン、カジキ類も水揚げ魚種の一つであり、地元の屋台が使う魚漿の原料の一つになり得る。
花蓮旗魚黒輪とは
黒輪(甜不辣、さつま揚げに似た魚漿製品)は日本統治時代に台湾に伝わった魚漿製品だが、花蓮版は地元のカジキ(旗魚)を原料にしているのが最大の違いだ。カジキの魚漿は天然の油脂が少なくタンパク質が高く、打ちのばした魚漿はモチモチとした甘みがあり、多量の添加物で調味する必要がない。中温の油で金黄色になるまで揚げると、外皮がわずかにサクサクして中は柔らか。つけダレの選択肢は多く、原味の塩甘ダレ・カレーソース・甘辛ソースなどがあり、花蓮のベテランはたいてい原味ダレを選ぶ。
花蓮港は東台湾最大の漁港でカジキ(剣旗魚・雨傘旗魚)の年間水揚げ量が安定しており、地元の魚漿加工業は50年以上の歴史を持つ。中正路一帯の黒輪屋台は多くが老職人の家族が経営しており、三代目まで受け継がれているものもある。旗魚黒輪は単なる小吃であるだけでなく、花蓮港の漁業の盛んさを映す食の縮図でもある。花蓮市の観光ガイドや地元のグルメ記録はいずれも旗魚黒輪を花蓮に来たら必ず食べるべきグルメのひとつに挙げている。
地元流の食べ方
地元の常識
客観的な裏付け
- 花蓮港は東台湾最大の漁港で、カジキの年間水揚げ量が安定しており、地元の魚漿加工業には50年以上の歴史記録がある。
- 花蓮市の観光ガイドに旗魚黒輪が代表的な小吃として掲載されており、花蓮県政府の旅行推進資料でも確認できる。
- 中正路の黒輪屋台は多くが二十〜三十年以上の歴史を持ち、家族の二・三代目に受け継がれているものもある。
訪問のヒント
- 屋台は現金取引で金額が小さいので、小銭があると便利だ。
- カジキの供給量は天候と漁獲に影響されるため、台風や海況が悪いときは販売を休んだり他の魚種に変えることがある。食べる前に確認するとよい。
- 花蓮市の夜市と中正路は遠くないので、一緒にめぐるコースを組めるが、夜市の屋台の黒輪は必ずしもカジキを使っているわけではないので購入前に確認すること。
出典:花蓮市観光ガイド、地元グルメ記録をもとに整理。
よくある質問
旗魚黒輪は花蓮限定のグルメか。
いいえ、カジキの魚漿黒輪の作り方は屏東県東港が発祥とされ、花蓮では地元で獲れたカジキを使った独自の版がある。
よく使われる魚種は。
メカジキやマカジキなどが魚漿に使われることが多く、身が締まってモチモチとした食感になる。
花蓮ではどこで買えるか。
花蓮市の中正路や中山路周辺に揚げたてを売る屋台がある。
出典
- 花蓮漁港 - 維基百科 — 花蓮漁港管理單位、類別、年漁獲量
- 台日韓庶民小吃大車拼:關東煮、黑輪、甜不辣、魚板有什麼不同? — 旗魚黑輪起源背景,屏東東港1998年洪瑞吉改良配方