1925年、日本統治時代に台湾茶業試験所がインドからアッサム大葉種の茶樹を導入し、魚池郷の火山灰土と日月潭の霧気の中に根付かせた。百年後、この地は台茶8号を生み出し、橙紅の水色・際立つ麦芽の香り・ビロードのようになめらかな口当たりで、台湾紅茶の最も代表的な原点となっている。
魚池アッサム紅茶とは
台茶8号は大葉種アッサム系統に属し、茶葉は肉厚で芽葉に産毛が多い。製造工程は完全発酵の萎凋・揉捻・乾燥で行われ、茶湯は橙紅から琥珀色を呈し、口に含むと甘醇で麦芽の甘い香りがあり、小葉種の紅茶より収斂感が低く、後味が長く続く。凍頂烏龍茶とはまったく異なる茶体の風格で、英国式のアッサム茶の濃厚な路線に近いが、渋みが少ない。
魚池郷は標高750メートルで、四方を山に囲まれ日月潭の水気が一年中絶えないため、茶樹の生育に適した天然の安定した湿度環境が形成されている。台湾茶業改良場の魚池分場がここに設置されており、品種と製造工程の改良を続けている。魚池郷農会には紅茶推広センターが設けられており、毎年夏季(5〜9月)が主な採摘期で、春末に一芯二葉を採摘した「春茶」の品質が最良で、夏の採摘量が最も多い。
地元流の味わい方
🫖
熱湯で淹れて真価を知る95℃の熱湯・茶葉3g・150ml・3分浸漬で、砂糖も牛乳も加えずに淹れることで、麦芽の香りと橙紅の茶湯を余すところなく味わうことができる。
🧊
水出しで清甜を楽しむ4℃の冷水で6〜8時間水出しすると、苦みと渋みがほぼ消え、甘みが際立つ。夏に最も飲みやすい淹れ方で、茶葉初心者にも向いている。
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農会の薄鉄瓶の淹れ方魚池郷農会の茶館では日本式の薄鉄瓶で保温しながら淹れる方法を採用しており、香りが持続的に広がって急激に冷めない。最も伝統的な現地の茶体験だ。
📦
茶葉を選んで持ち帰るコツ購入の際は魚池郷農会の自社ブランドを確認し、台茶8号の原種はブレンド版より香りが純正で、観光地の量り売り茶葉は避けること。
地元の常識
客観的な裏付け
- 台湾茶業改良場・魚池分場は台茶8号の育種機関で、百年の研究の歴史を持つ台湾で最も権威あるアッサム紅茶の研究機関だ。
- 魚池郷農会紅茶推広センターでは試飲・講習・現地の茶葉の購入ができ、県政府の観光サイトに重要な茶産業の拠点として掲載されている。
- 産季は5〜9月の夏季に集中し、この時期が採摘量最多で価格も手頃。春末の初採茶は品質が最良だが量が少ない。
訪問のヒント
- 農会推広センターは平日も開放しているが、休日は人出が多いため、平日の午前に訪れると試飲が落ち着いてできる。
- 観光エリアの茶店で販売される「日月潭紅茶」は品種の表示が一定でないため、購入前に台茶8号の原種かどうかを確認し、パッケージだけで選ばないこと。
- 冬季(10月以降)は採摘量が急減するため、この時期に訪れて当季の新茶を購入したい場合は、事前に農会に在庫を確認することを勧める。
出典:魚池郷農会紅茶推広センター、台湾茶業改良場・魚池分場、南投県政府観光旅遊網。写真はDioが現地撮影後に差し替え予定。