魚池アッサム紅茶は南投県魚池郷の日月潭畔にある百年の茶区で育まれた台湾紅茶を代表する品種である。日治時代にインドから導入された大葉種のアッサム茶樹に由来し、1936年に現地で紅茶試験支所が設立されて育種が進み、1973年に正式に台茶8号と命名された。オレンジ色の水色と明確な麦芽香、ベルベットのようになめらかな口当たりを持ち、台湾紅茶で最も代表的な原点となっている。
日治時代、台湾総督府の研究機関がインド・ビルマなどからアッサム大葉種の茶樹を導入して魚池で試験栽培を行い、1936年に紅茶試験支所を設立して系統選抜を進めた。インドのJaipuri系統に由来する茶樹は1973年に正式に台茶8号と命名され、同年発表の台茶7号と並ぶ品種となった。この試験支所の後身である台湾茶業改良場魚池分場は、現在も台湾のアッサム紅茶の中核的な育種・研究機関である。
魚池アッサム紅茶とは
台茶8号は大葉種のアッサム系に属し、茶葉が肉厚で芽葉に毛が多い。製法は完全発酵・萎凋・揉捻・焙火で完成し、茶湯はオレンジ色から琥珀色で、口に入れると甘くまろやかで麦芽の甜香があり、小葉種の紅茶より収斂感が低く、余韻が長く続く。凍頂烏龍とは全く異なる茶体のスタイルで、英国式のアッサム茶の濃厚な路線に近いが、渋みが少ない。
魚池郷は海抜750メートルで、周囲を山々に囲まれ、日月潭の水気が年中途絶えず、茶樹の生長に最適な天然の恒湿環境を形成している。台湾茶業改良場魚池分場がここに設置されており、品種と製法の改良を続けている。魚池郷農会には紅茶推広センターがあり、毎年夏(5〜9月)が主な摘採シーズンで、春末の一心二葉摘採の「春茶」が品質最高で、夏の摘採量が最も多い。
地元流の食べ方
地元の常識
客観的な裏付け
- 台湾茶業改良場魚池分場が台茶8号の育種機関で、百年の研究歴史を持つ全台で最も権威のあるアッサム紅茶研究機関だ。
- 魚池郷農会紅茶推広センターは試飲・講習・在地茶品の購入を提供しており、県政府の観光サイトに重要な茶産業の拠点として掲載されている。
- 産季は5〜9月の夏が中心で、この時期の摘採量が最も多く価格が親しみやすく、春末の初摘み茶は品質最高だが量が少ない。
訪問のヒント
- 農会の推広センターは平日開放しており、休日は人出が多い。平日の午前中に行って試飲するとゆっくりできる。
- 観光区の茶店が売る「日月潭紅茶」は品種の表示が一定でない。購入前に台茶8号の原種かどうかを確認し、パッケージだけで選ばないように。
- 冬(10月以降)は摘採量が急減する。この時期に訪れて当季の新茶を購入したい場合は、事前に農会に在庫を電話確認することをすすめる。
出典:魚池郷農会紅茶推広センター・台湾茶業改良場魚池分場・南投県政府観光旅游網。
よくある質問
台茶8号はいつ正式に命名されたのか。
インドのJaipuriアッサム系統に由来し、長年の系統選抜を経て1973年に正式に命名・発表された。
なぜ魚池はアッサム紅茶の栽培に適しているのか。
魚池郷は周囲を山に囲まれ、日月潭の水気が年中途絶えない天然の恒湿環境に加え、土壌条件がインドのアッサム地方に似ているためだ。
魚池アッサム紅茶の正しい淹れ方は。
95℃の湯で3分、砂糖も牛乳も加えずに淹れるとオレンジ色の水色と麦芽香を完全に引き出せる。夏は6〜8時間の冷水抽出で清甜な味わいも楽しめる。