埔里酒廠の向かいにある老舗では、束になった米粉を自家製・天日干しして、鍋に入れるとすべるようにスープの器へ滑り込む。箸で持ち上げると、思ったより太い麺の条が上がり、水分を多く含んでなめらかな食感で、スープをよく吸いながらもべたつかない。これが埔里独特の「水粉」で、新竹の炊粉とは方向性が異なる。一口食べれば、埔里という小さな町のビーフンの味がする。
埔里米粉とは
埔里米粉は「水粉」に属する。米をすり潰したものを押し出して直接茹でて作るため、麺の条が太めで水分を多く含み、なめらかな食感が特徴で、これが新竹の「炊粉」(蒸して作る)との最大の違いだ。埔里は台湾の二大ビーフン産地のひとつで、地元の水質と製粉の技術によって、新竹とは異なる水粉の風味を生み出しており、埔里鎮を代表する麺食となっている。
台湾のビーフンはおおまかに二つの流派に分かれる。新竹の「炊粉」は蒸して作るため、細くて乾いた仕上がり。一方、埔里の「水粉」は押し出してから茹でるため、条が太くて水分を多く含み、なめらかで適度な弾力があり、スープや炒めものにより馴染みやすい。埔里が二大産地のひとつになれたのは、清冽な水質と代々受け継がれてきた製粉の技によるもので、水粉はこの山の町の食卓で当たり前の主役となっている。
地元流の食べ方
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水粉の食感を確かめる埔里の水粉は麺が太めで水分が多く、なめらかで弾力のある食感が持ち味。新竹の細くて乾いた炊粉とは別物で、混同しないようにしたい。
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スープでも炒めでも楽しめる水粉はスープをよく吸い、炒めにも強い。スープ仕立てはなめらかでするすると食べられ、炒め仕立ては味が染みて歯応えが出る。どちらの食べ方にもそれぞれの良さがある。
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自家製ビーフンの店を探す本場の埔里米粉は現地で自製したものにこだわりがある。代々続く製粉の老舗で食べるのが最も正統で、水粉の製造工程を知るきっかけにもなる。
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シンプルな味付けを基本とする良質な水粉はそれ自体に米の香りがある。揚げエシャロット(フライドエシャロット)・肉そぼろ・清いスープなどシンプルな味付けで十分で、濃い醤油で米粉本来の味を隠してしまわないよう注意したい。
地元の常識
客観的な裏付け(PR情報を除外)
- 埔里は台湾の二大ビーフン産地のひとつで、当地のビーフンは「水粉」——押し出して茹でる、太めで水分が多く、なめらかな食感の製法で、新竹の蒸し製の「炊粉」とは区別される。
- 位置の目安となる老舗・振松記米粉は三代続く自家製水粉の店で、埔里酒廠の向かいに店を構える。
- 本図鑑は料理を単位として構成しており、掲載する老舗は位置の目安と後日の現地撮影のためのもので、レストランのランキングではありません。
訪問のヒント
- 位置の目安となる老舗は埔里鎮の埔里酒廠向かいにあり、酒廠周辺と合わせて立ち寄りやすく、場所は分かりやすい。
- 地元のビーフン店のため、食事時間帯に訪れることを勧める。作りたてを食べる方が食感が最もよい。
- 座標は現地調査の概略値であり、実際の住所と営業時間は現地で確認すること。
情報は南投県政府観光および各郷鎮農会の公式資料をもとに整理し、PR案件は除外しています。写真は現地撮影後に差し替え予定です。