揺り飯は卑南語のavayを漢字に訳した名称である。小米・もち米・豚肉を竹筒か甕に入れ、繰り返し揺り混ぜて食材を均等にしてから蒸す。これは日常の食事ではなく、卑南族の大獵祭(Mangayaw、猴祭と除喪を含む)という祭礼の中心的な食物で、この祭礼は文化部の国家文化資産網に民俗類文化資産として登録されており、通常は毎年12月下旬前後に行われる。
卑南族の大獵祭(Mangayaw、猴祭Mangayangayawと除喪を含む)は文化部の国家文化資産網に民俗類文化資産として登録されている。猴祭は例年12月下旬頃から始まり、大獵祭は現在は定点行事として12月27日から31日まで連続して行われる。avay(阿粨/binariyaw)は南王や普悠瑪などの部落でもち米の塊として作られる伝統食で、名称・文化的背景ともにパイワン族の阿拜(abai)とは異なる。
揺り飯とは
avayは小米と丸もち米を混ぜ合わせたものを主体に、醸造した豚肉または新鮮な豚肉の角切りを混ぜ込み、竹筒か陶器の甕に入れて蓋をし、揺り混ぜながら材料を均等にしてから蒸すか焜す方法で加熱して形を定める。出来上がりは締まったご飯のかたまり状で、外層に竹葉か棕葉の香りがつく。食感はちまきと餅(もち)の中間で、米粒にまだ歯ごたえがあるが互いにくっつき合っており、豚肉の脂が米の芯に染み込んで塩気があり香ばしく、満腹感がある。
avayとパイワン族の「阿粨」は外見が似ているが、族の背景が異なる。阿粨はパイワン語、avayは卑南語で、製法と包み方も違うため混同してはいけない。卑南族は台東市南王里(普悠瑪部落)を文化の中心とし、揺り飯は祭典食物としての地位が長く続いている。国立台湾史前文化博物館の常設展には卑南族の食文化の完全な記録がある。祭典期間には部落の広場が外来者への見学を開放し、その際に招待を受けて味わえる機会がある。
地元流の食べ方
地元の常識
客観的な裏付け
- 国立台湾史前文化博物館の館蔵と常設展の説明には、卑南族のavayが中心的な祭典食物として記録されている。
- 台東県原住民族行政処の族群食文化資料では揺り飯を卑南族の代表的な伝統食として挙げている。
- avayは卑南族の伝統知識体系に組み込まれ、部落の文化教育と長老による伝承計画の中で継続的に保存されている。
訪問のヒント
- avayは市販品ではない。一般の小食屋や夜市で売られている「搖搖飯(揺り飯)」の多くは簡略化した模倣品で、正統な祭典食物とは風味に差がある。
- 祭典期間は部落ごとに開放時間帯の制限がある。事前に卑南族文化発展協会か台東県政府原民処の告示を確認するのが良い。
出典:国立台湾史前文化博物館館蔵説明、台東県原住民族行政処文化資料。
よくある質問
揺り飯(avay)は普段買えるのか?
avayは市販品ではなく、屋台で売られるものは多くが簡略化した模倣品で、正統な版は祭典の場でしか味わえない。
卑南族の大獵祭はいつ行われる?
猴祭は例年12月下旬頃から始まり、大獵祭は現在12月27日から31日までの定点行事として行われる。
avayとパイワン族の阿拜は同じ食べ物?
違う。avayは卑南語、阿拜(abai)はパイワン語で、文化的背景も製法も異なる。
出典
- 卑南族mangayaw大獵祭(含猴祭、除喪) - 國家文化資產網 — 大獵祭登錄為國家文化資產與祭儀時程
- 卑南族飲食文化 - Kevin Home — avay/abay飲食文化說明